水虫について【皮膚科】小岩 水虫 治療

水虫という思い込み

多くの方は水虫になったと思っていても病院に行くことは少ないのではないでしょうか? テレビなどで市販薬の情報が手に入る身近な病気であるため、「命にかかわる病気ではない」と判断してしまい、そのままにする方が一般的でしょう。 確かに直接命に関わる病気ではありませんし市販の薬でも治ることはあります。 しかし、自己判断で水虫だと勝手に思い込み市販の薬を使用しても実際には水虫ではなかったので症状が悪化したりすることもあります。 なので、「水虫かな?」と思ったら迷わず皮膚科などの専門医の診察を受けましょう。

水虫の種類

水虫に種類があるのはご存じでしょうか? 水虫といえば足の裏にできる、痒くてジュクジュクした病気だと思っている方が多いでしょう。 しかし実際は一口に水虫といってもさまざまな種類があり、足の裏だけでなく、体のどの部分にもなる可能性がある病気なのです。

●足水虫(足白癬)
・足白癬と呼ばれている、白癬菌が足(特に足の裏)に感染、寄生した病気・水虫のことで、一般的に水虫といえばこの足水虫(足白癬)のことを指すことが多く、最も患者数の多い水虫でもあります。

●爪水虫(爪白癬)
・爪白癬と呼ばれている、白癬菌が爪に感染、寄生した病気・水虫のことで、日本では10人に1人、約1200万人が爪水虫(爪白癬)にかかっているともいわれ、最も完治が難しい水虫ともいわれています。

●趾間型水虫
・指(特に足の指)の間にできる、最も患者数が多いといわれている典型的な水虫のことで、強い痒みを伴ったり、皮膚がジュクジュクし、白くふやけたり、皮がむけたり、赤くむけてただれたり、腫れたりすることが特徴です。

●小水疱型水虫
・透明でやや粘り気のある液体を含む小さな水疱が見られ、土踏まずや足の側面など比較的皮膚の厚い場所に発症し、激しくて強い痒みを伴いやすい水虫のことです。

●角質増殖型水虫
・足の裏、特にかかと付近の角質が厚く、硬くなり白い粉がふいたり、皮膚表面がザラザラ・ガサガサしたり、あかぎれやひび割れのような状態になったりし、皮膚が剥けてくる水虫のことです。

●シラクモ(頭部白癬)
・頭部白癬と呼ばれている、白癬菌が頭部に感染、寄生した病気・水虫のことです。帽子やヘルメットをかぶることの多い人は、頭部の湿度・温度が上昇し、白癬菌が感染・寄生しやすくなりますので注意しましょう

●ゼニタムシ(体部白癬)
・体部白癬と呼ばれている、白癬菌が体部に感染、寄生した病気・水虫のことで、その名の通り、形が銭に似ていることからゼニタムシと呼ばれるようになりました。

●手水虫(手白癬)
・手白癬と呼ばれている、白癬菌が手に感染、寄生した病気・水虫のことで、足水虫(足白癬)などに比べるとかなり稀な水虫です。

●インキンタムシ(股部白癬)
・インキンタムシの症状、治療法などを説明しています。インキンタムシは医学的には股部白癬と呼ばれている、白癬菌が股部や陰嚢(いんのう)、お尻などに感染、寄生した病気のことで、若い男性に多く見られる水虫のことです。

※白癬菌(はくせんきん):水虫菌とも呼ばれ、人間や動物などの皮膚の角質層を住処とするカビ(皮膚糸状菌)の一種である。人間のアカが落ちるほとんどの場所に生息していますので、私たちの周りのいたるところに存在しています。

水虫の治療

水虫という病気は風邪などの病気とは違い、薬を処方してもらったからといってすぐに治るものではありません。治療には根気が必要となるでしょう。 そもそも、水虫は基本的には防げる病気です。毎日清潔を心がけ、通気性を良くすれば、白癬菌が付着しても感染することはありません。日頃から注意しましょう。 診察を行い、薬の処方で終わるものもあれば、パルス療法を行う場合があります。

パルス療法

パルス療法とは従来のように毎日飲み薬を服用するのではなく、「1週間薬を飲んだ後に、3週間は服用を休止し、これを3回繰り返す」治療法で、主に水虫、特に爪水虫(爪白癬)の治療で行われています(間欠療法ともいわれています)。